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いない

2006011501

四国に住む大叔父が死んでしまった。

大叔父は祖母の弟で、山の上でひとりで暮らしていた。牛を何頭か飼い、畑で大根や白菜をこしらえ、炭を焼き、しいたけを栽培したりしていた。妻と母が四国に行った際には、いつも「大根の乱れ抜き体験」をやらせてくれたり、たけのこ掘りに連れていってくれた。

四国の山は、車1台がやっと通れるような細い細い道があって、道の横は崖っぷちだったりする。去年の11月に大叔父はその崖から数十メートル下に車もろとも落っこちた。
くしゃくしゃにつぶれてしまった車を発見した近所のひとが、「ああ、これはもうだめだ」と思いながらも「おーい」と声を掛けると、大叔父は車の中から這って出てきて「おーい」と崖の下から元気に手を振った。
病院で検査してもらってもかすり傷ひとつなかった。そんな逸話を持った大叔父だった。その大叔父が、お風呂につかったまま死んでいた。
妻の財布には、神様がたくさん入っているはずなのに。なぜだろう。

2006011502

大叔父は、棺に入れられて、しきたりに則ってその場でぐるぐるぐると回されて山を下り、煙になって空に昇っていった。
83年生きて、長患いでもなく苦しんだ後もなく、大好きな山の家で逝った事は大叔父にとって幸せだったと思うしかない。

妻が心配なのは弟を突然なくした祖母だった。あまりのことにまだ状況が呑み込めていない様子で、ただただ呆然としている祖母を見るのは悲しかった。
葬儀と法要を済ませ、母が「うちに来ていっしょに住む?」と言っても祖母は「まだここに住むんじゃ」と首をふった。頑なな性格はさすがきょうだいで大叔父も祖母もまるで同じ。

次はどこか楽しいところに遊びに行こうね。と言って帰る。祖母には元気で居て欲しい。







2006年01月17日 | Comments(11) | 日記
コメント
ユキさん大変でしたね。
大丈夫ですか。おばあちゃんはとてもしっかりしてて元気だからだいじょうぶ、と思ってもやっぱり心配ですね。
今夜は広島もとても寒いです。ユキさんの所はいかがですか。四国はどうだろう。
MEGU URL 2006年01月20日 19:34:27 編集
こんにちは。いつも拝見させていただいてます。
今回の日記を読んでまるで自分のことのように悲しく、寂しい気持ちになってしまったのでコメントさせていただきました。
大叔父さんにつきましては、心からお悔やみ申し上げます。ユキさんもショックは大きかったことでしょう。
こういったことはいつも突然に起こるものなので、これからジワジワと実感してきてしまうと思いますが、頑張っておばあさんを支えてあげながら、悲しみを乗り越えてください。
必ず大叔父さんはユキさんやみなさんを見守っていてくれると思います。
さおり URL 2006年01月20日 19:47:57 編集
いつだったか、おばあちゃんのお姉さんが亡くなったときもそうでしたが、しんみりしちゃいましたね。でもほんと、気を取り直して楽しいとこにおばあちゃんを連れてってあげてください。そして日記に楽しく書いてくださいね。
奥村真 URL 2006年01月20日 20:45:09 編集
こんにちは。隠れファンです。最近更新がないなと思っていたら、このたびはご愁傷様です。しかしこれを読む限り、確かに幸せな一生だったのでしょう。まさに大往生。おばあさんも大切にしてあげてください。
ほし URL 2006年01月20日 21:21:59 編集
ユキさんこんばんは。
このたびは…本当になんて申し上げたらいいのか。
お祖母様も心配ですが、私はユキさんも心配です。
「祖母には元気で居て欲しい」
想いが切々と伝わってきました。
明日も寒いそうです、どうかご自愛下さい。
MICA URL 2006年01月20日 23:25:20 編集
お辛かったですね。私の祖母も風呂で亡くなりました。
残された方は急で本当にたまらないのですが、本人はとても安らかな顔をしていて(お風呂で気持ちよかったかな?)生前から「出来るだけ厄介にならないで逝きたい」と言っていたとおりになりました。
もう何もしてやれないって残された方はおのおのひどく悔やみましたが4年経って、祖母はしあわせだったなって思えるようになりました。勝手言いました、ごめんなさいね。
でも立派な方ですね!すばらしい生き方でしたね!
おばあさま、心配ですがホントいつも優しくて感心してしまうユキさんのお気持ちが支えになってくれますよ。
勝手言ってホントごめんなさい。
大叔父さまへの敬意をお伝えしたくて仕方がなかったんです。
3 URL 2006年01月21日 01:57:45 編集
最近更新があまりないなと思っていたら、こんな事だなんて・・・。お悔やみ申し上げます。
誰か大切な人が亡くなった時。その周りにいた人が心配だったりします。祖父母が亡くなったときは、うちの叔母が大変でした。長患いの看病の末だったので、気抜けがしたんだと思います。おばあちゃんも心配ですよね。
おばあちゃんもそうですが、ゆきさんも心配です。またおもしろおかしい日記を私達に読ませていただける程元気になってくださいね。ゆっくり休んでくださいね。
彩 URL 2006年01月21日 06:49:22 編集
はじめまして、以前から時々拝見させていただいております。
このたびの大叔父様のご不幸、心よりお悔やみ申し上げます。
そしてユキさんの日記をよんで、自分の生き方、考え方を貫いた大叔父様をご尊敬いたしました。
生きている側にすれば、親族が亡くなるという事は、験した事がある人にしか分からない深い悲しみをもたらしますが、こんな風に日常生活を営みながら天寿をまっとうされた大叔父様は大変お幸せではなかったかと思います。
不謹慎な言い方かもしれませんが、山の神様に召されたんだなって、ユキさんの日記を拝見して思いました。(お気にさわったらごめんなさい。)
私も父を亡くしていますが、辛い気持ちは日がたつほど強く、周囲の人が「もう大丈夫だろう」と思う頃に、突然揺さぶりをかけられるように襲って来たりします。
ユキさんをはじめ、ご親族みなさま、時にお祖母様の悲しいは察するにあまりありますが、辛い時こそどうぞ涙ではなく、笑顔で過ごすことができますようにと、心より思っております。
改めて、大叔父様のご冥福をお祈りいたします。
桃香 URL 2006年01月21日 12:56:38 編集
・MEGUさん
MEGUさんありがとう。仮に一緒に暮らしていたとしても、いつなにがあるのかわからないのが高齢者というものだなあと思いました。祖母も気落ちしていないと良いんだけどなあ。
神戸も寒いですよ。最近暖かかったのにね。
・さおりさん
こんにちは。コメントありがとうございます。とても嬉しいです。
ねえ。一緒に暮らしていても突然どうなるかわからないのに、遠く離れているとなおさら心配です。
わたしにはたまに四国に行って祖母を車に乗せて気晴らしに出かけることくらいしか出来ませんが、それで祖母が嬉しそうであれば良いと思っています。
・奥村真さん
うわー。覚えていてくださってありがとうございます。祖母の姉(大叔母)が亡くなった時も前の「おでん」に書いたのでした。お風呂場の大叔父を発見した日はちょうど祖母の姉の法事の予定だったのです。大叔母が教えてくれたのかもしれないなあなどと思ったりしています。
今度の四国日記は愉快にいきますよー。
・ほしさん
こんにちは。ありがとうございます。お隠れにならなくとも良いのに。フフ。
本当は11月に崖から落っこちて死んでしまうところを、神様かなにかがお正月のおもちを食べてからにしてくれたのかしらんと思っています。お正月を迎えられて良かった。
・MICAさん
ありがとうございます。生きている人間はこれからも生きていかなければならないのでわたしはもう元気になりました。
祖母がね、気落ちしちゃってがっくりしてしまわないかそれだけが心配です。今度は車でブブーとどこか楽しい場所に。温泉とか。
・3さん
こんにちは。コメントありがとうございます。
お年寄りのお風呂での事故は本当に多いみたいですね。こんなふうに突然、なんのお別れも言えないまま逝ってしまうのは辛いですが、お別れが言えたとしても病に伏せて、いつ逝くかと泣き暮らすのも辛いです。結局死はどんな形でも辛いですね。
なるべく悔いが残らないように、これからもできるだけのことは楽しくしていこうと思っています。本当にありがとうございます。
・彩さん
ありがとうございます。いえ。あの。なんにもなくても更新が止まってしまうことがあるのでアレなのですが。ご心配をおかけいたしました。
長患いは、本人はもちろんのことまわりの人間も本当に辛いですよね。幸せな逝き方なんて結局なくて、あとから作っていかなければいけないものですし。
ありがとう。わたしはもう元気に日記が書けてしまうぐらいになりました。祖母が辛いのはこれからだと思うので、手紙を書いたり写真を送ったりなるべく愉快にしていこうと思っています。
・桃香さん
こんにちは。コメントありがとうございます。とても嬉しいです。
そうですね。大叔父は車が壊れて(崖の下に落ちた)、山では生活できなくなっていたのですが、息子たちの家に住みながらもいつも山に帰りたがっていたみたいです。それで大好きな山で逝ったのならば、大叔父にとっては病院のベッドよりも幸せなことだったのかなあと思うほかないです。
そのひとの不在を実感できるようになるまでは時間がかかりますよね。桃香さんのお気持ちよくわかります。孫の役割として、なるべくのん気に祖母を元気付けてあげられるようにしていきたいなと思っています。ありがとうございました。
ユキ URL 2006年01月21日 17:14:18 編集
前もこの名前だったか覚えていないけど、久しぶりにコメントします。
このたびは、大叔父さんのご不幸心からお悔やみ申し上げます。
私のひいお婆ちゃんも四国に住んでいました。
ひいおばあちゃんが死んだ時もグルグル回され、火葬されました。
その時、息子であるおじいちゃんは「悲しくはない。こんなに長く生きていて、辛いこともたくさんあった。やっと楽になれたんだから喜んであげるべきだ。」って言ってたのがすごく印象に残りました。
死んでしまったことは悲しいけど、ようやく楽になれたんだと思ったら悲しいのが減りました。
おばあさんもそう思えるか分からないけど、早く前のように元気なおばあさんになることを祈っています。
れいみ URL 2006年02月03日 18:35:57 編集
・れいみさん
こんにちは。
お葬式は宗教もそうですが地域性もあるのでたまにびっくりしてしまうことがあります。はじめてぐるぐる回しているのを見た時は驚きました。
この世からいなくなってしまうことが楽になることなのかはわたしにはまだわかりません。でも長く苦しむのならば、とは思います。残された者はつらいですね。
ありがとうございます。祖母はたいぶ元気になりました。また梅の咲くころに行って、祖母を乗っけてドライブでもしてきます。
ユキ URL 2006年02月06日 09:41:03 編集

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