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秋の行楽旅日記

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11月の3連休。夫が陽気な車仲間とともに群馬県にある車の工場見学をすると言う。妻は「楽しんでおいでませ」と笑顔で送り出そうとしたものの夫の「用事が済んだら妻の好きなところに行こうじゃないか」の一言に、うっかり日本地図片手に助手席に乗り込む旅のはじまり。
午後11時に仕事から帰ってきた夫。休む間もなく深夜0時出発。優秀なカーのナビゲーションシステムの案内によると、神戸から群馬までは休憩なしでぶっとばしておよそ8時間39分かかるとのことだった。遠すぎる。

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なにしろ集合時間の午前11時には群馬に到着しておかないといけないので、夫と妻は交替で車をぶんぶんと走らせる。運転していない間は眠らなければ明日の朝つらいのだけれど、残念ながらまだ全然疲れていないので眠れるわけもなく。なんにも見えない窓の外を眺めながら音楽を聴いてやりすごす。
iPodには、夫がこの日のために家中のCDをどんどん入れたおかげで2800曲も入っている。多すぎる。シャッフルをするとジャズがかかった後にピンクレディー。車中はたいへん無秩序。

休憩に寄ったサービスエリアで午前4時のカロリー摂取。
そこで見つけた「わさびソフトクリーム」。わさび…。逡巡したのち「迷ってるあなたにピッタリなこのソフト!」と書かれたわさびバニラを購入。戸惑いのミックス。食べた瞬間につんとして叫びのひとつでも上げて目でも覚めるかと思いきや、薄い緑色のそれは普通の甘いソフトクリームだった。目を閉じて食べるときっとなに味なのかもわからない。なんとなく肩透かしを食らってまた運転。

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そうこうしているうちに夜が明ける。
実は3年前にも夫と妻は群馬の車の工場に見学に行っていて、3年前の妻は見学を終えた後、集まった大勢の車仲間のみなさんと駐車場で自慢のカーのボンネットを開けてエンジンの話やカーのステレオの話などに花を咲かせる夫の後ろで微笑んで立っていた。しかし車のなんたるかもわかっていない妻は本当に立っていただけだったのでわりとつらかった。夫にも心置きなく楽しんでもらえるように今日は別行動。妻は群馬県で行きたいところがひとつあったのだった。少林山達磨寺。

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達磨寺の前で降ろしてもらい、少しだけ時間のある夫と達磨寺を散策。
群馬県の高崎市はだるまが有名らしく、だるま生産量日本一らしいのだった。妻はここで「だるまみくじ」を引いてみたかったのだった。でもまだ午前も8時で、寺務所なんか開いてない。ぼちぼちと階段をのぼってお堂へ。

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お堂のあるひらけた場所では今日から開催されるという「菊花展」の準備で何人かの職人さんがせっせと大きな菊を並べている。空気もすがすがしくやっぱり寺は朝。
正面にあるお堂の両端に、赤い物体。もしやこれは。


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駆け寄ってみるとだるまてんこもりだったので夫婦で大興奮。無造作に積まれているようで全員がこっちを見ているあたりが特に良い。いろんなひとびとの願い成就して、両目が入った幸せなだるまさん。寄り目だったりつぶらだったり目が点だったり実に個性的。

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絵馬もちゃんと丸いだるまの形をしていてとてもかわいい。
「達磨堂」には全国のさまざまなだるまが展示してあった。関西のだるまは、頭に「はちまき」なんかを巻いていたりしている。

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夫とはここでお別れ。夕方にまた迎えにきてもらう約束をして青い車をお見送り。
寺務所が開くまでの間、ぶらぶらと達磨寺を堪能。きれいに手入れされた庭に置かれたベンチに腰掛けて達磨寺ひとりぼっち。

引いた「だるまおみくじ」は「冬の枯れ木に春がきて花も咲いて黒雲晴れて月も照って輝く如く運が開けましょう。大吉」だった。待ち人は「たよりなし、でも来る」失くし物は、物の間から出てくるとのことだった。とても良い。

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満喫後、妻は達磨寺の傍にあるバス停から駅前に出るために「ぐるりんバス」に乗る。「ぐるりんバス」は右回りと左回りがあって、左回りに乗れば駅前まで20分で運んでくれるのに妻は間違えて右回りに乗ってしまい、1時間半もバスに揺られる羽目に。

ここから小さなだるまさんを旅の友とする。

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夫がこんなかんじのカーを見ている間、妻は高崎駅前をぐるぐると歩いて楽しんでからインターネットカフェに。人生初のひとりインターネットカフェ。夫が「仮眠が出来たりするんだよ」と教えてくれたのだ。
インターネットし放題まんが読み放題飲み物飲み放題。はじめは勝手がわからず仕切りのついた狭い空間の中でそわそわとしていたのだけれども存外居心地が良く、調子に乗ってくつろぎ放題。すでに高崎は高崎の意味をなくし、妻は備え付けのポットで紅茶などを淹れながら夕方まで優雅に過ごす。

すっかり日が暮れてから夫と合流し、ふたたび車で今度は西へ。

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3時間ほど車を走らせて長野県松本市。
本日はここでどこか宿を探して明日に備えようとするもなんと宿が無い。旅立つ直前まで予定が立たなかったので予約なんてしてるはずもない。連休に動いたことのない妻は完全に甘く見ていたのだった。少々うろたえて探しているうちにどんどん車は山奥に。
乗鞍岳に通じる狭い国道は明るいならば紅葉がそれはそれは見事だろうに夜中は暗くて誰もいなくてものすごく怖い。道路脇に立っている表示の気温2℃。2℃!夫とふたりで陽気に「ニド♪」「ニド♪」とコーヒー粉ミルクのCMソングを歌ってもやっぱりこわい。山の中にはなにもなく、もちろん宿もない。むしろここにぽつんと宿があったほうがこわい。運転交替のために路肩に車を停め、ふたりして外に出た途端に大きな枯葉が車の屋根の上にふいにパササーンと音を立てて落ち、宿無し夫婦は「ヒィー!」と絶叫。

妻の気の抜けた旅計画なら、明日の夜に到着するはずだった飛騨高山にとうとう着いてしまった。高山市内をくまなく探してもやはり宿はどこもいっぱいで、良い大人が道の駅の駐車場でまさかの車中泊。

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きっとろくに眠れないねとふたりしてぶつぶつ文句を言ったわりに、起きたら8時も半だった。ぐっすり寝すぎた。
二の舞を踏むまいと、朝一番に案内所に駆け込んで今夜の宿を予約。この際本日一日高山を満喫する覚悟。

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朝から観光地に居るのはまことに有利。人々で混み合わないうちに名所をそぞろ歩こうと究極の前向きさでもって駅でもらったガイドマップを広げて「古い街並み」と書かれた道を目指して角を曲がると、「古い街並み」にはちょっと考えられないぐらいの人がいた。完全に出遅れ。

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妻は数年前に一度母と訪れた事があるので夫をご案内。飛騨高山は観光地としてとてもきれいに整備されていて、お店なんかもたくさんある。狭い通りには人力車。街のにぎわいに夫もすっかり楽しくなって「良いね。『なつかしい街並み』!」と、いろいろと間違っていた。

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醤油蔵でおいしい醤油などを購入して一休みしたのち、「高山陣屋」へ行くことにする。
飛騨の国は徳川幕府の直轄で、昔はここで政治などを行ったりお代官さまが生活していたりしていたそうだった。全国に唯一現存するという郡代・代官役所。それはぜひとも行ってみたい。

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「高山陣屋」は思ったよりも広かった。用途の分けられたたくさんの部屋と庭。中をじっくり見て歩くと1時間強。大勢のお客さんがいるのに広いのであまりすれ違うこともなく、「幕府」の言葉にすっかり浮かれた夫と妻は、袴を押さえて腰を落としてすり足で走る昔のお侍さんの走り方を真似して「殿中でござる」「殿中でござる」「刃傷でござる」「刃傷でござる」と、渡り廊下をすりすりと移動。頭の悪いかんじで大満足。

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すり足で歩いていると前を行く団体さんにぶつかる。団体さんの前には現地のガイドさんがついていて、拷問用具の前で「ここでは警察などの政務も行っていました」と詳しく解説。団体さんにまぎれてふんふんと聞き込んですっかり物知り。

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「高山陣屋」を出ておだんごを買い食い。「みたらしだんご」だと思っていたら「みだらしだんご」だった。甘いみたらしとは異なり、かりりと焼いたしょうゆ味。甘いものの苦手な夫はとても気に入っていた。その横で、どこかの子どもが甘いだんごだと思ってかぶりついたら見当違いだったらしくかわいそうにちょっと泣いていた。

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買い食い第2弾は飛騨牛のお寿司。生の霜降り牛の上にごま油ベースのたれをつけている。お店の前で立って食べるとものすごい宣伝効果で行列がのびた。

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遅いお昼はお蕎麦。適当に入った古ぼけた蕎麦屋さんは狭くて中にはぎっしりと外国人の観光客のみなさんが座っていた。場違いな雰囲気とたどたどしい注文に、おじいさんとおばあさんふたりでやっている蕎麦屋はもう無茶苦茶で、おばあさんは半分ほどうんざりとした顔で妻たちが入ったあとにすぐ店の外の札を「営業中」から「準備中」に替えた。
途方も無く待って運ばれてきたお蕎麦は、それでもとてもおいしかった。外国人のみなさんも「ソバー」「ソ・バー」と喜んでいた。良かった。良い旅を。

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もちろん「さるぼぼ」も売っている。今回は金色のびかびかの「さるぼぼ」があった。昔はなかった。よくわからないけれど、「さるぼぼ」なのに高級感。

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「さるぼぼ」の棒つき飴も売っている。切っても切っても「さるぼぼ」方式で作られた飴。でもできればやめたほうが良かったのではないかな。というかんじ。

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歩きつかれて予約していた民宿に。案内所で聞くと本日はもう旅館はどこもいっぱいだった。味気ないビジネスホテルに泊まるよりは、民宿であたたかいふれあいのほうが良い。胸躍らせながら民宿の門を叩くと中から下着姿に毛糸のチョッキを着たおばあさんが出てきた。なんとおばあさんひとりで切り盛りしている民宿なのだった。ちょっとびっくりした。

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まるでよそのお宅へお邪魔しているみたいな感覚でもじもじしたあと、逃げるように「晩ごはんを食べて参ります」とおばあさんに声をかけて外出。おばあさんは「外は寒いでな。厚着でな」と見送ってくれた。
入った飛騨牛のお店で妻は網焼きを。夫は朴葉味噌焼きを。おいしい。

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お酒も入ってすっかりご機嫌になった我々は商店街の酒屋さんで地酒や地ビールを買い込み民宿に戻って酒盛り。よそのお宅のお風呂感覚でお湯を借り、岐阜テレビでも見ようじゃないかと100円を入れてつけたテレビは壊れて砂嵐。100円…とあおざめる妻の前で夫は寛大な心でもってテレビの裏を見て、持っていた小さなナイフで壊れていたアンテナを華麗に直してあげていた。そんな夫のおかげで妻は100円分のテレビ放送のひとときを、そして民宿のおばあさんはよく映る素敵なテレビを取り戻した。
それにつけてもお布団で眠れる幸せ。

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翌朝ごはんをいただいて、おばあさんとお別れ。民宿を出る時におばあさんは「元気でな」と言ってふたりに缶のコーヒーをくれた。どうもありがとう。地域的ふれあい。
道の駅で休憩がてらもらったコーヒーをのみのみ一服。このあたりはとても水がきれい。

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今日は北上して白川郷にある合掌造りの集落へ。世界遺産。
色づいた木々といくつものトンネルを抜けて、勇ましくドライブ。しかし白川郷到着目前にして観光バスと乗用車の大渋滞。朝だというのにこのにぎわい。

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運良く近くの臨時駐車場に車を滑り込ませる事が出来た我々は、でくでく歩いて合掌造りの集落へ。妻はここへも昔来たことがあるので張り切って先頭切って夫をご案内。ふと振り返ると、夫はお土産もの屋さんで売られていた「清水の次郎長」の青い縦じまのマントとしいたけみたいな笠(次郎長セット)になぜか釘付け。欲しい…の?おそるおそる尋ねると夫は「これを着てそぞろ歩いたらきっと楽しいよ」と言ったけれど結局買わなかった。でも少し未練ありげ。

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合掌造りの家の中を見学したりもする。家の中にはいたるところに「火気厳禁」の札があって、「合掌造りは燃えやすいのです」と書かれてあった。夫は札を見てうんうんとうなずいて、「じゃあ『白川郷納涼花火大会』とかは無いんだね」と言った。妻もたぶんそれは永遠に無いと思う。

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歩きつかれて茶店で休憩。夫はしょうゆ味の「みだらしだんご」妻はごまだれのだんごをもぐもぐと食べる。おいしい。
この日の最高気温は20℃もあって、ぶあつい毛糸のセーターを着ていた妻は汗みずくに。だって昨日2℃だったのに。

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昼過ぎに白川郷を出る。午前中にすでに混んでいた駐車場前は、今や車の大行列となりどうにもならない状況に。きっとこれからも列はどんどん増えて、村はすごいことになるのだろう。午前中にたどり着けて良かったね。さすが「だるまみくじ」で大吉だよねと、おみくじ引いた晩に高山で車中泊したことなどすっかり忘れて浮かれる。

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今度は車を南下させて向かうは「郡上八幡」。言葉の響きもなにもかも、なぜだか気になる郡上八幡。

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郡上八幡は岐阜県の山間にあって、「水の町」と呼ばれるところ。いたるところに川から引き込んだ水槽があり、地元のひとびとはそこで野菜を洗ったり、お皿を洗ったり、飲料水に使用したりする。小さな小川にはまるまるした鯉が泳いでいて水をきれいにしてくれる。水は冷たく清んでいてとても良いところ。街並みも古く、高山ほど観光地化されていないあたりが本当に素敵。夫と妻は郡上八幡に惚れ惚れ。

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そぞろ歩く夫を撮ろうとデジタルカメラを構えた瞬間にカメラからピー!とけたたましい警告音が鳴って、あっさりと電源が落ちた。バッテリー残量がありません。そろそろ寿命かバッテリー。

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これからという時に!と妻は慌ててバッテリーを外して懐であたためつつ、だましだまし撮影。たしか前にもこんなことをしていた。妻はいつも思うのだけれど、貴重な電池残量を使ってあのけたたましい警告音を鳴らすのならば、せめて1枚でも多く撮らせてくれたら良いのに。妻がデジタルカメラだったらそうする。そして電池がなくなると、なんとなーく誰にも気付かれないようにそっと切れてやる。

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なんと郡上八幡は、「食品サンプル」の発祥の地でもあるのだった。今でも全国の「食品サンプル」の7割がここで作られているという。「食品サンプル」大好きの夫の興奮は最高潮。

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2軒の「食品サンプル」のお店をはしごして、じっくりと見学。夫は6年ぐらい前からずっと「スパゲティでフォークが宙に浮いている食品サンプルが欲しいなあ」と言っており、通信販売のサイトの購入ボタンを押しかけたほどフォーク浮きスパゲティに惚れている。2軒目のお店に果たしてそれはあった。お値段もお手ごろ。妻は嬉しくなって「買いましょう!」と言ったけれど、夫はなぜだかもじもじと長考の末、「今回はやめとく」と言ったのだった。なぜだ!
でも妻はなんとなくわかる。あんまり長いこと買える金額のものを欲しがっているとひとは買い時を失って、購買意欲は残留思念のように漂ってしまうのだった。夫にとってそれはスパゲティだったのだった。

気を取り直してスパゲティをあきらめ、小さな食品サンプルをこまごまと買い求めてわりと満足して店をあとにする。

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そんなこんなでもう日暮れ。夫と妻はもう帰る。
郡上八幡インターから大渋滞の高速道路をひた走り、夜中に神戸にたどりついて愉快な旅おわり。

最後に郡上八幡で購入した食品サンプルをご紹介。

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夫が買ったピザひとかけ。裏はマグネットになっていて、冷蔵庫などにパーンと貼り付けることができる。
夫はこれを、食品が置いてあるわけがない場所(車のボンネットの上とか)にどーんと置いてひとびとを驚かせたいのだった。

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同じく夫が選んだたこやき1個。つまようじがサーンと刺さっている。大阪の道端に落ちていても良いかもしれない。

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妻の三色だんご。

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そしていちごの乗ったケーキ。
とりあえずテーブルに並べて置いておいたらそれを見るたびにおなかがすいてかなわない。

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2006年11月08日 | Comments(37) |

買い込まない

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10月23日は夫の誕生日だった。
朝起きて仕事へ行くしたくをしている夫に「今日はなにごちそうにしましょう」と聞くと夫はちょっと考えて、「おいしい、お寿司」と言った。よしきた。
そんなわけで妻は電車に乗って、お寿司屋さんまで行っておいしいお寿司をこしらえてもらい、箱に詰めてもらってお金を払ってお店を出た。あとはなにかしら。お誕生日といったらチキンかしら。そして妻はお寿司をぶら提げながら歩いてチキンのお店でチキンをこしらえてもらい、箱に詰めてもらってお金を払った。その後ケーキ屋さんに寄って丸ケーキを箱に詰めてもらい、紙袋だらけで電車に乗って帰った。
その夜自慢げに夫に「デンデーン」と変なファンファーレ付きでそれらをテーブルに広げて見せた妻は、夫と一緒においしくごちそうを食べたのだった。朝から作るごちそうも素敵だけれど、寿司とチキンとケーキも案外面白くて良かった。これにファンタオレンジがあれば完璧だった。


2006年11月02日 | Comments(13) | 日記
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